激務で失っているものは、意外と大きい。
0時まで仕事。
仕事に一生懸命な人こそ、あっという間に1日が終わったり、気づけば深夜…なんてことはざら。かくいう私もよくある。そういう時って、時間感覚がすっかり抜け落ちていて、ただ目の前の仕事に没頭すれば良いから、誤解を恐れずに言えばある意味楽でもあるのかもしれない。
仕事が22時、23時まで及んで、帰ってくるのはもう0時を過ぎている…そんな日が続くのは、決して健全じゃない。ちゃんとご飯も食べれないし、オフィスにずっといるから肌は乾燥するし、化粧だって落ちているから見た目の女子度も一気にダウン・・・ちょっと前の自分も思い出して、なんだか笑えてきた。
残業代ももらえるし、毎日やりがいもあるし、満足・・って、ちょっと待った!
意外に失っているものも多いんだよってこと、ちゃんとここでも書いておきたい。
深夜まで頭をフル稼働させていれば、もう頭もくたくたで、何もインプットできないことが多い。
時事ニュース、世間が今気になっていること、楽しみな週末の話題・・新しい情報をシャットダウンしてしまうくらい疲れることだってある。たまにならいいけど、これが1週間も続くと、気づけば週で合計1時間もインプットをしていないかもしれない。
そう、インプットには、それ相応のエネルギーがいる。新聞を読みきるのも、新しい知識を本でつけるのも、それを理解する心と脳の余裕があればこそ。これがないまま、1週間に1冊も本を読めないで終わっているなら、ちょっと危機感を持ったほうがいいかな、とも思うのです。
疲れすぎていると、毎日続けたい、美容・健康の習慣もおざなりになる。
毎朝ジムに通ったり、お風呂の中でパックをしたり、お風呂上りにお気に入りのオイルでマッサージしたり、そんな優雅な時間も取れず、疲れ切った体なら一刻も時間があれば寝たい!に押し流されてしまうもの。本当は毎日の習慣で十分対応できるボディケアも、毎日毎日対応できなくなって、ふと即効性のある(ように見える)エステやサロンなどに頼りたい気持ちになりがちなのです。
毎日ちょっとでも前に進んだ自分になりたいのに、自分自身を育てられない仕事のやりをしていると、いつしかどこかで限界がきてしまう。世界や周りは驚くほど早いスピードで動いているのに、自分だけが進化しない自分だけで戦っている。そんな日々には、勇気を持ってどこかで「NO」を言いましょう。
一生懸命会社や受けている仕事をできる環境は、とてもありがたいこと。
それだけ自分に期待され、チャンスが与えられているということ。残念ながらどの組織もできる人に仕事は集まるし、上の人だって任せたくなる。
それでも、ポイントポイントで、「あ、いま、わたしインプットとまってるな」「あ、余裕ないな、わたし」という客観的な目線を持って、人生を生きて欲しい。ただ受動的に忙しくしてるだけじゃ、自分の生きたい人生は手に入らない。全力投球しながらも、したたかにそこから抜け出す勇気も必要なのだ、と思う。